こんにちはー！ママ矯正歯科医のたけこです！
歯列矯正後顔がめっちゃ小さくなったよ！歯列矯正のために親知らず抜いたら小顔になったよ！など色々なウワサ聞きますよね！矯正医がズバッと！お答えします！今回は出っ歯さん（上顎前突）中心のお話です。
目次
A.ホント！（注意点あり）
横顔から見た時に鼻の先端と顎を結んだ線をE-Line（エステティックライン）といいます。この線に対する上下の唇の位置で理想的な横顔か判断する１つの指標として用いています。
一般的にこの線よりも上の唇が前に出ていたら出っ歯さん傾向。また、出っ歯さんは唇も閉じずらく下唇も一生懸命閉じようとするため口元がもっこり出ている印象になる方もいます。
抜歯する歯の大きさは約７ミリ！（一般的に第一小臼歯。前から４番目の歯）
前歯が5ミリが引っ込んだ場合、唇も一緒に中に入って口元のもっこり感が減ります。その印象の変化で小顔になった！と感じる方がいます。実際に治療前後でこのE-lineからの上下唇の距離を計測しても、ミリ単位で口元は引っ込んでいるので小顔になる！はホント！だと思います。口元が少し変化しただけでも、印象は大きく変化しますよね。
歯列矯正による歯の変化だけではなく、噛み合わせの変化で唇や頬の筋肉（咬筋）の発達が変化し顔立ちが変わる可能性もあります。歯列矯正で十分に食事ができなくて、痩せて小顔になったと感じる方もいます。逆に頬がこけて相対的に面長になって顔が大きくなったと感じる人もいます。このように間接的な効果も歯列矯正にはあるので注意点あり！と書きました。
口元は引っ込みますが、ミリ単位の話です。それが「小顔」というそれぞれの概念と一致するか微妙な所です。あえて全員の方に小顔になりますよ〜と言って治療を始めるのは個人的にはNOです。
- 出っ歯さんが抜歯して矯正した場合、横顔は小さくなる。
- 大きく変わっても、ミリ単位の変化。
- 口元が少し変化しただけでも、印象は大きく変化する。
- 唇やお顔の周りの筋肉も変化するので歯の変化だけで小顔になるとは言えない！
- 小顔の定義は人それぞれ、安易に小顔になりたい！と歯列矯正を選択するのはよく考えて！
ウソ！です。
親知らずを抜歯しても、骨を削らない限り小顔にはなりません！
この黄色の部分。下顎の横側を削らない限り骨格的な変化はしません！親知らずの抜歯だけでこの部分の骨を削ることはほぼありません。
以上！【歯列矯正のウワサ】歯列矯正で小顔になる？ホント？ウソ？でした。
お顔の変化は歯列矯正でも気になる所ですよね。今回の記事が少しでも役に立った！と思ってもらえると嬉しいです。
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たけこ
※今回は手術や歯科矯正用アンカースクリューによる治療での話は除いてます。
